日出処の天子2

kido-nobunaga2004-03-24

日出処の天子」はさすが少女マンガ。
ぴゅあな色気ムンムンだ。


しかし間違いなく性別に関係なく楽しめる。
人間関係と感情の交錯にこそ最強の味があるからだ。


それはまあ、「読んでください」ってことにしといて、
この作品がきっかけになって研究したくなった
"聖徳太子"という存在について少しだけ。


聖徳太子厩戸皇子)は言うまでもなく
この国の初めての憲法を制定した(とされる)人物である。


「和を以って貴しと為す」などの条文からなる
十七条の憲法ははじめて明確な"国のかたち"を提示したものだった。



別に気にも留めてなかった。
昔のお札に載ってた、チョビヒゲの笑える顔以上の
存在ではなかった。


しかし、アメリカで生活してみてふと思った。
そもそも「日本とは何か?」



アメリカの人々と接する中で
再発見した事実の一つは
日本の「和」という概念の美しさだった。
(このウンチクは省略)


そのアイデンティティを見つめなおすプロセスの中で、


日本の理想の形を初めて掲げた人物として
「和」というマインドを国に根付かせた人物として


避けては通れぬ存在だった。



日出処の天子」はそういう視点で楽しむと、
アカデミックにも浸れてしまう。



(明日へ続く)