ファッション×マンガ

kido-nobunaga2004-04-03


COMME des GARCONS のジャケットを
衝動買いしてしまった罪滅ぼしに書きます。
ファッション×マンガについて特集。




永久に語り継がれるような、
マンガ作品の王道とは一線を画すマンガがある。


岡崎京子や安野モヲコの作品には
「時代」を鋭く描くパワーがあるからこそ、
時代によって評価が分かれるに違いない。




岡崎は90年前後のバブルに沸く日本を冷ややかに見ていた。
華やかな経済発展の中に「空虚」をわしづかみにしてマンガに封じ込めた。


安野は閉塞感を振り払うかのように、「若い世代」をセクシーに魅せる。
さまざまな価値観が崩れたあとのカオスに、色気というかフェロモンを味付けした。




これらのマンガはエネルギーにあふれている。


難しい話でもなくて、簡単な話でもなくて、
「カッコいいのか?ダサいのか?」
それだけを追求した世界は、
思いの外多くを語る。


しかも読み手はそんなこと受け流して、
街へと出かけて「カッコよさ」を追求してしまえる。


だって「カッコよく」なかったら、
何言っても聴いてもらえないんだもん。




岡崎京子の『見方』と
安野モヲコの『魅せ方』。


サブカルチャーとか言われようが、
ここに、確かに、才能がある。