「たえられないくらいなら望むんじゃねえよ」 (安野モ

kido-nobunaga2004-04-08



ヒトの立つべき「場所」について。



安野モヨコ『エンジェリック・ハウス』より。



いつもヘッドホンで自分の世界に浸りきっていた滝沢柊二(14)。
未来からやってきた少年ハルの創ったCDのおかげで
スターミュージシャンになった。


でも弱気で内向的な性格までは変わらず、
「もうスターなんて疲れたよ」
なんて女々しい弱音を吐く。


ハルはそんな柊二にイラだち、
「たえられないくらいなら望むんじゃねえよ」
と吐き捨てる。



むやみに
表現したがったり、リーダーになりたがったり。


僕らもよくそんな醜態を曝す。


その先にある苦しみも知らずに。
無邪気、というか、無神経 というか。


本当に覚悟が決まらなきゃ、
立っちゃいけない場所は思ってる以上に多い。



心の底から望んでもない「思い付き」や「気分」を
さも自分の信念かのように言っちゃあいけない。


自戒も込めて。